大杉漣が亡くなって出演作品一覧を眺めていたら、ある事実に気がついた。大杉漣の出演作は監督デビュー作品が多すぎ!以下は映画監督たちの処女作のリストだ。この映画全部に大杉漣が出ているのである。
片岡修二監督
予告暴行 犯る!刺す!
麿赤児監督
聖獣のいけにえ
原田聡明監督
すっぽんぽん
小松隆志監督
はいすくーる仁義
冨樫森監督
ポッキー坂恋物語・かわいいひと
当摩寿史監督
うつつ
田中要次監督
窯岡刑事 Comeing Out Cop
瀧本智行監督
樹の海
初山恭洋監督
鞄・KABAN
門井肇監督
棚の隅
本橋圭太監督
沢山あるが実はこれでも調べきれてないので、もう少しあるはず。
デビュー作ではないけど、滝田洋二郎、廣木隆一、平山秀幸といった超大物監督たちの二作目にも出演している。
大杉漣は色んな監督のピンクデビュー・一般デビュー・長編デビューに出演していた。日本映画監督協会の有名な規約「監督デビューするときは必ず大杉漣に出演交渉する」というのは、たった今思いついた俺のデマだ。でも大杉漣がいれば初監督でガチガチに緊張している現場をリラックスさせる効果&「大杉漣さんがいる!私たちは本当に今映画を撮っているんだ!」と気合を入れる効果があったはずだ。
ちなみにこれらはあくまでも「映画監督」の処女作。俳優たちの出演デビュー&主演デビュー、マンガ家小説家の映像化デビュー、テレビドラマなども含めればもっと凄い量になるに違いない。そしてこれからデビューする人たちの「初めてのオトコは大杉漣さんにお願いしたい」はもう叶わない。